『漫画 キャプテン』
~これから社会に出られる方へ
大切な3つのテーマをお話します~
~初めに~
3shingoと申します。
私は今は読んでいませんが、
小学・中学生の時、野球をやっていたので
小学・中学生の時は
野球漫画はよく読んでいました。
私の時代ですと、
「ドカベン」・「野球狂の詩」
「侍ジャイアンツ」・「巨人の星」
「タッチ」等
数々の名作がありました。
その中でも、今回ご紹介するのは
ちばあきお先生作
野球漫画「キャプテン」です。
私が中学生の時、
影響を受け読んだ不朽の名作です。
今なぜキャプテン?
実は社会人になって、
久しぶりにアニメや漫画を観て
小さい時とは違った
別の観点でキャプテンの
良さを改めて感じたからです。
※これは他のスポーツ漫画では
感じなかった点です。
それはキャプテンを読んで
感じた「3つのテーマ」になります。
①努力・あきらめない気持ち
②組織・チームの考え方
③リーダー論
これから、私なりの考察で
ご説明させていただきます。
上記3点は
社会人になっても
役に立つことばかりで、
まだキャプテンを読まれたことのない、
これから社会へと出られる若い方に
是非読んでいただきたいと書きました。
~努力・あきらめない気持ち~
「キャプテン」は、他の野球漫画に
あるような魔球は登場しませんし、
恋愛なども一切ありません。
ただ勝つためにひたすら努力する
一見地味な野球漫画です。
この努力も尋常ではありません、
今の時代では通用しないような
ことばかりです。
※私の中学時代も練習中「水」は
飲んではいけない、先輩には絶対服従という
昔の軍隊?のようでした。
そして人の何倍もの努力により、
ただの弱小チームが、
全国優勝するまでの強いチームになります。
※それぞれのキャプテンの戦い
特に、宿敵 名門青葉学園との死闘は
壮絶で感動します。
私も今でも泣いてしまいます。
墨谷2中のナインには
明確な目標=指針があります。
”決してどんな相手にも
負けない、あきらめない”
その為にはどうしたらいいか、
相手を研究し、
何倍もの努力をする。
漫画 キャプテンから
地道な努力の大切さ、
決してあきらめない気持ち
を感じられます。
~組織・チームの考え方~
「漫画 キャプテン」には
基本監督がいません。
※本当はいるかもしれませんが
登場しません
チーム作り(組織)は、
キャプテンが決めます。
弱小時代は、
キャプテンを中心に
打倒青葉学園に勝つことを目標に、
少数精鋭で相手を研究し、
勝つためにひたすら努力します。
当初は
目標をひたすら追いかければ
良かった段階です。
キャプテン谷口・丸井・五十嵐までは
その積み重ねで、全国優勝しました。
弱点は選手層は薄く
誰かが怪我などで
出場できなくなると、
チーム力は落ち、
勝負にならなくなります。
そこから今度、最後の
キャプテン近藤編では
常勝チームを作るには
選手それぞれの個性を生かし、
選手層を厚くするなどの
チーム作りへと変わっていきます。
※唯一、アドバイザー的に
大人が登場するのは
近藤キャプテンのお父さんです。
元ノンプロで活躍した選手で、
近藤キャプテンに
的確なアドバイスをします。
どのチーム・組織も
カリスマ的なリーダーがいなくなると
チームが弱小化したり、
今までのやり方が通用しなくなります。
漫画キャプテンでは、
それぞれの時代の強みを生かし、
チーム・組織が変化、
成長していく過程がよくわかります。
~リーダー論~
「漫画 キャプテン」は
それぞれのキャプテンの
ストーリーです。
そして、どのキャプテンも
最初はチームメイトから
反感を買うなど、うまくいきません。
その後、反省したり改善して
チームをまとめ上げていきます。
①谷口キャプテン
墨谷2中を弱小チームから
強豪チームに育てたキャプテンです。
・性格
人にやさしく、真面目。
人一倍の努力家であり、
決してあきらめない
精神の持ち主。
少し気が弱い部分があり、
優柔不断な所があります。
・キャプテンとして
人一倍の努力(影の努力)で、
チームを引っ張っていきます。
チームメイトに語るのではなく、
自身の行動で皆がついていくという
リーダーです。
・エピソード
青葉学園では2軍の補欠、
墨谷2中に転向し、影の努力で
青葉学園のレギュラーにも
負けない実力を身に着けます。
そして事実上の全国大会決勝戦
青葉学園との再試合。
谷口キャプテンは
右人差し指を骨折しながらもプレーし、
不屈の闘志で
見事全国制覇を成し遂げます。
②丸井キャプテン
谷口キャプテンから引き継いだ
丸井キャプテン。
前年度、全国優勝したチームを
紆余曲折しながらも、
最終的に最強チームを作ります。
・性格
とにかく短気。
情に厚く、面倒見もいいです。
前キャプテンの谷口くんを
崇拝しています。
・キャプテンとして
当初は、短気が災いし
チームメイトからも
キャプテン失格の烙印を
押されます。
しかし、
チームのことを人一倍考え、
真の日本一を目指す姿に
その後チームメイトからの
信頼を得ていきます。
自身で行動し、
皆に訴えかける
激情型のリーダーです。
・エピソード
前年度全国優勝校という
慢心から、春の選抜大会では
1回戦で敗退。
そこから奮起し、
夏休み期間中の地獄合宿
(丸井キャプテン時が最初)
そして、選抜に出場した
全国の強豪36校との
1日=3試合全勝を成し遂げます。
そして、地方大会決勝
宿敵 青葉学園に勝利します。
残念ながら、
決勝戦での激闘の疲労そして
選手層の薄さから
全国大会は棄権となります。
③五十嵐キャプテン
地方大会から
全国大会まで全て勝ち上がり
全国優勝を成し遂げたのは
五十嵐キャプテンだけです。
・性格
1年生の時は短気で
生意気・口が悪かったです。
2年生からは、
短気な所はなくなりました。
丸井キャプテンの
いい参謀になります。
野球センス抜群、
自信家にて冷徹。
自分にそして人に厳しく、
妥協はゆるさない。
頭が良く、
分析力にも長けています。
1年時より、レギュラーで
主力です。
・キャプテンとして
カリスマ的なキャプテン。
野球センスは抜群、
又どうしたら強いチームに
育て上げられるかを考え
行動できる能力があります。
ただ勝つために
周りを考えず、強引に
突っ走っていく傾向があります。
その為には犠牲をおしまず、
情け容赦もありません。
そして、
どうしたら全国優勝できるか、
今の戦力・練習で最大限の力を
発揮できるチームを作ることが
出来る、冷徹ですが
チームを勝たせる
最も優秀なリーダと言えます。
・エピソード
工場の明かりを
利用しての夜間練習や
早朝練習・昼休みと
1日=10時間の過酷な練習。
全ては全国優勝を成し遂げるため。
一切の妥協はゆるさず、
遂行していきます。
しかし、あまりの激しさに
怪我人を出してしまい
春の選抜=全国大会を
辞退せざるを得なくなりました。
そして、練習自粛の中でも
中身を重視した練習を行い、
夏の地方予選・全国大会へと
向かっていきます。
見事、全国の強豪に勝ち
初めて最初から戦い
全国の頂点に立ちます。
④近藤キャプテン
先代3人のキャプテンとは違い、
今まで、少数精鋭で
猛特訓を積んで強くするやり方から
各自の良い所を伸ばし、
戦力を厚くする方針に転換します。
・性格
関西弁を話し、
大雑把で豪快にて、
怒られたことなどはすぐに
忘れます。
練習ぎらいですが、
ピッチャーをやるのは大好き。
我がままな一面もあり
甘えん坊で、どこか
憎めない一面があります。
・キャプテンとして
先代3名のキャプテンとは
性格も考え方も違います。
努力で短所を克服するというより、
チームメイトの長所・
褒めて伸ばすことに長けています。
性格的に、今までのキャプテンの
やり方では無理だと、
お父さんの助言も大きかったようです。
将来の墨谷2中の姿・土台作り、
(層を厚く・長所を伸ばした育成)
広い視野で先を見越したチーム作り
を目指すリーダーです。
・エピソード
1年生からレギュラーで投手。
丸井キャプテン時には、
よく怒られ、五十嵐が
フォローしていました。
1年生から五十嵐との2枚看板で
2年生時、五十嵐キャプテンの時
全国優勝を成し遂げました。
投手としては、剛速球を投げ、
3年生になるまで、
ストレートのみ投げて
抑えるぐらいの一級品です。
※3年生の時、カーブを覚える
~最後に~
今の時代でも色あせない
「野球漫画 キャプテン」
3つのテーマをご紹介させて
いただきました。
中学生当時の私が読んだときは
ストーリーに感動し、
見習おうと野球の練習をしたものです。
そしてサラリーマンになって、
再度、読んでみると
違った視点で読むことができ、
改めて深い漫画だなと感じました。
是非、
まだキャプテンを読んだことがない、
これから社会に出られる若い方へ。
感動もしますし、
社会人になって参考となる部分も
ありますので、
読んでいただけたらと思います。
※漫画ではジャンプコミックス=全26巻
アニメではAmazonプライム等=全26話
(アニメでは五十嵐編地区大会決勝迄)
でご覧になれます。