☆書評 百田尚樹著「ボックス!」~高校ボクシングを描いた青春小説の傑作~

  • 2021年6月4日金曜日
  • 2021年6月4日金曜日
  • 書評
3shingo
皆さん、こんにちは!
3shingoと申します。
百田尚樹さん著
「ボックス!」を読み、
感想を書かせて
いただきました。

~初めに~

寓話「カエルの楽園」
百田尚樹さんの著作を初めて読み、
他の百田尚樹さんの著作も読んでみたい!!
そこで今回は、私が好きなスポーツ観戦
ボクシングをテーマにした、
高校ボクシングの青春小説
「ボックス!」を読んでみました。
「ボックス!」は上下2巻の長編。
ページ数は合わせて約800ページと長いので、
最初は読めるかと不安になりました(笑)
しかし実際読み進めると、
カエルの楽園同様読みやすく、
又引き込まれる展開・ストーリーで
あっという間に読破できました。
今回は私なりに、百田尚樹さんが描いた
青春ボクシング小説を
読んだ感想を書かせていただきます。

~内容~

舞台は大阪のとある高校のボクシング部。
新任で赴任した若い女性教師が顧問。
そこに、小さいときから親友の高校生2人が
ボクシングを通して成長していく過程を
描いた青春小説。
一人の高校生は小さい時から運動神経抜群で
喧嘩も強い天才ボクサー。
(通称 カブちゃん)
一人は体がひ弱で、運動神経も良くないが
勉強が出来、成績優秀。
中学生の時に、いじめにあった経験あり。
(通称 ユウちゃん)
そこにボクシング顧問の
マドンナ先生(曜子さん)が入り、
物語は展開していく。
ひ弱な生徒(ユウちゃん)が
いじめられていた元同じ中学生を
見返すべく、
又憧れのマドンナ先生に
自分も漢として見てもらいたいという動機で
親友のカブちゃんが所属する、
ボクシング部に入部。
実直な性格の為、ひたすら努力し、
1年後にはボクシングの天才 カブちゃんと
匹敵するぐらいの実力をつける。
一方カブちゃんは、天才肌が災いし、
あまり努力しようとせず、
一時は、
高校ボクシング界の
スーパーモンスター=稲村選手に敗れ、
ボクシングを辞めてしまう。
そんな中、
ある悲劇的な出来事がきっかで再び
カブちゃんはボクシング部に戻り、
親友のユウちゃんとの対戦を迎える。
対戦を終え、カブちゃんに変化が。
そして二人が
スーパーモンスター=稲村選手と
それぞれが対戦し、
物語はクライマックスへと向かう。

~感想~

長編ですが、どんどん先が知りたくなり
展開にも引き込まれ、涙あり、
感動ありの
稀にみる素晴らしい青春小説。
見どころとしては
①ユウちゃんが努力し強くなっていく過程
②カブちゃんが一度は挫折し、
そこから這い上がっていく過程
③途中の悲劇的な出来事
④最後のスーパーモンスターとの闘い
⑤最初と最後の曜子先生のカブちゃんに
対する描写・思いがさわやか
そして何より、
作者のボクシングへの細かな描写、
思いが込められていて、本当に凄い
途中、
試合の臨場感や展開の筆圧に涙してしまい
そして読み終わって、更に
さわやかな気持ちになりました。

~最後に~

普段、ボクシングを観ない方や知らない方でも
非常にわかりやすく、そして飽きないで読めます。
二人の高校生の友情、努力の大切さ、
そして登場人物すべてが生き生きと描かれた
素晴らしい青春小説です。
色んな青春ものはありますが、
小説でここまで、わかりやすく、
感動し、すがすがしい気持ちになった
青春小説は初めてでした。
何より、読みやすいですし、
最近感動してないな、
又今の仕事や生活に疲れ
ふと、あの頃の自分=高校生の時に
戻りたいなという方に
是非、読んでいただきたい。
おススメですよ!!
3shingo
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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